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利用者宅での動き方

9月 11th, 2016 Posted in | No Comments »

訪問看護として働く場合、具体的にどういった流れで仕事をするのかが気になる、という方もいらっしゃるでしょう。いくつかの例をご紹介しますが、あくまでもこれは例であって、実際には事業所や利用者の状況によって異なりますので、注意して下さい。

【元気ではあるものの、遠出をしたり重い物が持てない方の場合】
10:00  利用者宅到着。洗濯機を回し、シーツ交換や掃除をします。洗濯物を干し、シーツを洗濯。買い物リストに沿って必要なものを買い出しに行き、帰宅後はシーツを干します。
11:00 サービス終了

【家事に加え、調理などが困難な方の場合】
10:00 利用者宅到着。上記同様、洗濯や掃除、買い物を行います。さらに、食事の調理を行います。料理の柔らかさや味付けの好みなど、利用者との相談やケアプランに基づいて作ります。腎臓病などの食事制限がある方への食事作りは、より注意して行う必要があります。
12:00 サービス終了

【要介護度が高い方の場合】
10:00 利用者宅到着。まず排泄介助(オムツ交換の場合もあります)を行い、起床介助で身体を起こしたり、ベッドから移動をさせたりします。入浴介助や身体整容などを行い、身体や身だしなみを綺麗にします。
11:00 サービス終了

上記のように、掃除などの一般的な家事のみの場合や、家事に加えて調理を行う場合、入浴や排泄介助のみの場合もありますが、「家事・調理・介助の全て」を行うこともあります。さらに病院などへ向かうためのバスや車への移乗介助を行うこともあるなど、利用者の介護度やご家族がどれくらいの介護を自分たちで行っているかなど、家庭環境にもよるところが大きいです。特に要介護度が高い方の場合、調理の後には食事の介助や食器洗いなどが必要な場合もあります。嚥下機能が低下している方も多くいますので、食事はかなり柔らかくし、一口一口をしっかり見守る必要があります。また、1日のうちに複数回の訪問を希望する方もいます。昼間に干した洗濯物が取れない、排泄の介助を定期的に行う、起床や就寝の介助が必要な場合があるからです。